何を持って世界最強のデジタルカメラとするのかいろんな意見有りますが、このカメラの心臓であるCCDは主要部分に2048×2048画素のCCD(ひとつが約5cm×5cm)を5×6=30個並べて10240×12288=約1.4億画素あるモザイクCCDが使われています。因みにこのCCDは東大宇宙線研究所の関口真木氏が中心となって開発されました。
因みに、すばる天文台も同じモザイクCCDですが2048×4096ピクセル(約840万画素)のCCDを10枚並べ、1万240×8192ピクセル(約8400万画素)、昨日からオープンした国立科学博物館新館で実物を見ること可能です。
すばる望遠鏡のモザイクCCD(左)と一般のデジカメ用CCD
この望遠鏡で何をするかというと、SDSS計画と言って全天の地図を作製すること。
通常のカメラって静止画を取るためのモノですが、この望遠鏡はちょっと違う。
通常天体撮影は赤道儀を使って地球の自転に合わせて望遠鏡を動かすんですが、この望遠鏡は完全に固定。
ラインスキャナーみたいな動作で地球の自転スピードで空を連続撮影しながら画像を生成するらしい。
で、この観測装置で得られる生データは9テラバイト(9000ギガバイト)あり磁気テープに記録。フェルミ研究所に速達郵便で送られスーパーコンピューターで処理しても1テラバイトぐらいの容量になるそうです。
どんな画像がとれるのか興味有りでしょう?
最大ズームでこんな 画像が撮影できます。
意外と大ざっぱな印象があるかも知れませんが、この分解能で全天を撮影するという途方もないワイドカメラです。
実は、このデータの一部はインターネットで公開され、自由に見ることが出来ます。
こちらで公開されているんですが、言わば全天の地図。まだまだ一部とはいうものの任意の場所の画像がご覧いただけます。