紛失により、いろいろ悩んだあげく 決定したMP3プレイヤー、激安18800円で購入した SAMSUNGのポータブルMP3プレイヤー YP-T7Zをレビューしてしまいます。
外観&デザイン
100円ライター&MDとの比較です。まず、大きさが結構小さいのはコレを見て解って頂けると思います。 ほぼZippoのアーマーと同じサイズです。
チープげに見える本体ですが、なんと外装素材はマグネシューム&アルミだったりします。 厳密に書くとメインシャーシがマグネシュームのダイキャスト、表と裏にあたるフェース部がヘアラインのアルミです。 金属特有のヒヤッとした感触は、写真で見る以上に高級感があります。
そして比較的高級感が有る素材感をキープするためのソフトケース(付属)をつけたのがこちら。 小さい写真で解りにくいかも知れませんが、半透明乳白色のセミハードケースとなっています。裏面にはお約束のベルト通しが・・・ なんとそのベルト通し側にSAMSUNGのロゴタグが張り付いております。
フレーム部にあたる三面の写真です。真ん中の写真の黒い●がヘッドホン端子で、 その上の小さな穴がマイク穴となっています。
底面の写真で解りますが、USB端子は標準的なminiBです。ちなみに、 こちらのUSBよりデータの移行&充電を行います。よって標準装備のACアダプターも出力端子はUSB miniBとなります。 (京ポンの充電もOK!!←確認済みですが保証外)もちろん、 PC接続によるUSB受電ももちろん可能です。そして、付属品でケーブルの他に、 携帯に便利そうな
USB Aタイプオス変換中継コネクタも付いてきますので、外出時のデータ移行&充電も楽々ですね。
本体のUSB端子横の●がラインインの端子です。ちなみに端子は2.5mmのマイクロステレオプラグです。 (3.5mmステレオプラグとのラインケーブル添付)
音質
主観的要素の高いところだけに、絶対評価が難しいですが・・・
標準のインナーイヤー型ヘッドホンではハッキリ言って寂しいしもったいないです。言い換えれば、 それなりのヘッドホンを使えば音が激変するってことです。
今回、評価用としてオーディオテクニカの ATH-EC7を用意してみました。
まず、SNですが完全に合格。HDDタイプによく見られるホワイトノイズやパルスノイズは感じられません。 音の立ち上がり、解像度、低音部の音圧、高音部の金属感共々申し分なし。 あえて弱点を言うならば、MP3、WMAともに圧縮度の違いが音にもろに影響が出るところ (=言い換えればそれだけ厳密な再生をしていると言うことですが・・・)。
あと、実用上あまり問題ないですが、レベル40で区切られるボリュームの35以上は結構歪みが出てきます。 AMPが痛いのかもと邪推して、試しに高インピーダンスのENNHEISER HD580 Precisionを接続してみましたが、一定のレベル以下の音量なら、 破綻や音ヤセを感じさせずHD580を朗々と駆動する点は結構感動しました。
じっくり聴き込むと、低音部の芯が弱いかなと思われるかも知れませんが、 それはコイツがソースを忠実に再生している証、 他のポータブルプレイヤーでは変に低音部を持ち上げるような演出をしているものが多いので比較するとそう思われるかも知れませんが・・・ そこら辺の音の『造られ』具合は置き型の『まともな』プレイヤーからの音を、 お使いのヘッドホンで聴いてみるとよくわかりますよ。
やっぱりキンキンドコドコのドンシャリ型がお好みなら、ドンシャリエフェクタのTruebass、そして、 広がる快感の疑似サラウンドSRSも効き具合の可変調整できるものを搭載していますのでご安心を・・・。
EQモードはさっき言いましたSRS、Truebass、その併用版WOW、クラシック、ジャズ、ロック、 ノーマル、ユーザーEQの8モード。これらとは別に独立してそれぞれのモードと併用設定可能な低音強調モードもあります。
ちょっと他社製品に見られないのは、自動EQと言うモードの搭載。 この自動EQとは、MP3ファイルのID3-TAGを参照してロックならロックEQ、 JAZZならジャズEQと自動でイコライザーモードを切り替えるという変な機能もありますよ。
かなりエフェクタ類も充実していますが、 腰を据えてじっくり聴くならこれらエフェクタ類は不要なほど素の音は充実しています。
再生できるファイル形式はMP3、WMA、ASF、Ogg、WAVと多種多様。可逆圧縮系は無理ですが・・ ・WMAはちょっと音が堅いかなと言う印象。解りやすく言えばガサツ。 音質にこだわるならばWAVは除外して、320KbpsのMP3(ご参考までに付属ソフトであるSamsung Music Studioのエンコは優秀ですよ)ならクラシック系でも文句なし。 ポピュラーな96〜128KbpsぐらいであればMP3やOggがお勧めでしょうか。ま、 32Kbps〜64KbpsならWMAも悪くないんですけど・・・。
総合的な音質に関する印象は、ハッキリ言って100点満点で90点。10点下げた理由は出力が音声10mWと若干大人しい点、 数値が大きければいいってものではありませんが、ハイインピーダンスヘッドフォンをつないだ際や、 トランスミッタやAUXIN等外部に出力を出す際若干馬力が物足りないかなと感じます。 ちなみにMP3での聞き比べ上でiPodと比較してみますと、定位感が同等をのぞけば完全にYP-T7ZはiPodを凌駕しているといえます。
機能
● 曲の途中で電源を切った際、曲の途中と言えど電源を入れた際、 その曲の途中の停止位置から演奏を始める『途中再生』(レジューム)機能搭載。
● オリジナルEQは7バンド+10レベル-10レベルの調整可能。(設定メモリーは1個のみ)
● 再生スピードを±9レベルで可変可能。
● フェードイン再生が可能。
● 外部機器からの録音&マイクからの録音は32・64・92・128・160・ 192KbpsでのMP3ファイル。マイク感度はそれなりかな、しかし音質は良いですよ。無音感知してのファイル自動分割録音、 そしてAGC対応。
● FMラジオ搭載、受信感度はミニコンポクラス。SEEK速度が異常に速い (手持ちのカーステレオ超えてます)
● 時計と連動してFM放送のタイマー録音が可能。
● ファイルの転送は、バスマスタ対応。
● USB2.0を実感できる、それなりに早い転送速度。
● 楽曲はエクスプローラーからD&Dで転送可能。
● ファイルの管理はフォルダ階層型。
● 本体でのファイル削除は可能。
● 残念ながら曲の検索機能や、再生順序の本体のみでのソートは不可能。但し、 添付の転送ソフトにてプレイリストの管理によってアルバム通りの曲順で再生は可能です。
● miniカラー液晶(96×96画素)にてテキスト&jpgの画像ファイル表示可能、 再生曲との関連づけは出来ませんので、再生中のジャケ画を自動表示する小技は添付の転送ソフトにてプレイリストとして管理することで可能。 液晶は懐かしいSTN液晶を彷彿させる表現力。輝度・鮮やかさ・コントラストとも携帯電話のサブ液晶級。
(半角英数のテキスト表示時)
● 操作に関して大きな問題はありません、若干堅めのジョグスティックにてほとんどの動作は完結します。 このジョグスティック、フォルダ管理型の宿命で、曲を探す際多用します。
まとめ
ハッキリ言って『買い』 です。初代MP-MANからいろんな機種とつきあってきましたが、 総合性能はコストパフォーマンスともに非常に高いです。購入価格18800円は正直近年まれに見る良い買い物だったと思っています。
使い始めて約10日経ちますが、不具合がひとつだけ有りました。
その不具合とは、レジューム使ってフォルダ内のシャッフル再生してる際、 電源を切って再起動するとマシンがフリーズしてしまうと言うモノ。結構再現性が高く、Samsungのサポセンにも電話しましたが、 解決法は得られていません。たぶんファームの問題かと思いますが・・・。 フリーズした際はUSB端子近くのハードウェアリセット押して強制終了させたあと、PCに接続。 固まった再生曲を別のフォルダにでもエクスプローラーにて移動させてあげると復活します。
以上長文になりましたが、ご紹介は終わります。質問等有ったら↓コメントに書き込みよろしく!!
ただ、ファイルのソートがどうなっているのかよくわかりません。名前順でもないし、タグ情報のトラックナンバーでもないですよね…。
できれば付属の転送ソフト(Samsung Music Studioですよね?)で曲順を設定する方法を詳しく教えていただけませんか?リストファイルを本体に転送したりいろいろやったのですがうまくいかないんです(涙)。よければジャケ画の小技もお願いします。
検証していませんが、雰囲気から言うと転送した順序というか・・・。
実は付属のソフト自身、MP3の作成にしか使用しておらず、転送自身はエクスプローラーでのドラッグ&ドロップを使用していますが、その際はファイルの転送日時順にてソートされるようです。時間ある時に検証してみますね。