■ 50時間再生/MP3対応「ネットワークウォークマン」
この機に及んでやっとというか・・・・
デザインの面やブランド性で、戦國アンテナには引っかかるものの、高い値段とデータ転送の 『癖』 の悪さで手を出しかねていたSONY製のMP3ポータブルプレイヤーであるネットワークウォークマン。
今回業績不振により、出井会長の無理心中とも言える社長交代劇を演じた世界のSONYですが、 その業績不振の原因のひとつと言われているのが、今回ご紹介するポータブルMP3プレイヤー市場戦略を間違ったこと。
と言うのも、同じ系列企業であるソニーエンターテイメンツに気兼ねしてか、 著作権保護機能の強い方式に固執しすぎて、尚かつ、 当初VAIOのオプション扱いでこの手の商品を出したりと、戦略としてかなり痛かった・・・
その間、あれよあれよという間に台湾や韓国の製品が台頭し、 キワモノだったこの手の商品をメジャーにしたのは、ご存じの通りあのアップルコンピューターでした。
世界のSONYとなり得たエポック商品のひとつに、初代ウォークマンがあるんですが、 どうしてウォークマンがあれだけ流行ったのか・・・。それは他ならぬレコードから録音(このころはコピーではなく録音ね) された楽曲をお手軽に持ち運べて何処でも聴けるという『自由さ』に他なりません。
しかも、学生達がお小遣い程度で何とか買える値付けにした点も大きかった・・・
SONYはその初心を忘れてしまって大きな痛手を被ったわけですが、 今回発表された新ネットワークウォークマン NW-E505/E507 ・ NW-E405/E407 NW-E103/E105/E107 はその初心を思い起こされるモデルとなっています。
スペック等の詳細は こちら
やっぱり、世界のSONY・・・本気になったら怖いです。
今までのネットワークウォークマンに勝るとも劣らず、他社には見られない小洒落たデザイン、 そして1GB搭載モデルで予価2万円なりの設定は初代ウォークマン復活と見ていいんじゃないでしょうか。
とは言うものの・・・
やっぱり、あの痛い SonicStage 経由での転送しか出来ない・・・
MP3の転送もやっぱりOpen MG形式に変換してでの転送しか出来ないなど、 トホホな悪しき盲腸はしっかり残っていますが、この価格とデザインならと納得できる仕上がりです。 (バスマスタに対応してくれれば100点満点)
ちなみに、参照記事中にもありましたが、今回発表されたトップグレードモデルには、 SONYの直販サイトであるsony style限定モデル『 ソニステ仕様』も存在。
コレまでネットワークウォークマンはスルーし続けてきた戦國も、 今回だけは こちらよりエントリーしてしましました。
SONYがこっち方面に真剣になった(ならざるを得ない状況になった?) 点について心から歓迎したいと思います。